ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川さんの性加害問題を受けて、姪である藤島ジュリー景子社長が退任しました。
今回は、長年同族経営が続いていたジャニー喜多川一族を調査してみました。
喜多川一族について
それでは、喜多川一族についてジャニー喜多川さんを中心に調査していきます。
(画像引用:ジャニーズ事務所創業家の家系図― スポニチ Sponichi Annex 芸能)
ジャニー喜多川さんのご両親は誰?
ジャニー喜多川さんは、ジャニーという名前から「ハーフ?」と思われがちですが、生粋の日本人です。
ジャニー喜多川さんの父親は喜多川諦道さん、母親は喜多川栄子さん。
父親の諦道さんは、真言宗布教のため世界一周旅行に出発し、途中立ち寄った高野山真言宗のアメリカの別院の第三代主監を急遽務めることになりました。
その後妻の喜多川栄子さんをアメリカに呼び寄せ、そこで姉の喜多川メリーさん、兄の喜多川真一さん、ジャニー喜多川さんの3姉弟が誕生します。
ジャニーは本名?
アメリカで誕生したジャニー喜多川さんは、アメリカと日本の2つの国籍を持っていたため、名前にもミドルネームがついていました。
ジャニー喜多川さんの英名は、「ジョン・ヒロム・キタガワ」。「ジャニー」という名前は、ジャニー喜多川さんが後に知り合ったアメリカ人の方から呼ばれていた愛称だったようです。
姉・メリー喜多川さんについて
1933年に喜多川一家は日本に帰国し、大阪市で暮らしていましたが、間もなく母親の栄子さんが死去。やがて第二次世界大戦が始まり、メリー喜多川さんは幼い弟を連れ、3人で和歌山県東牟婁郡那智勝浦町に疎開しました。
メリー喜多川さんは特に末弟のジャニー喜多川さんの母親代わりを務めていたそう。その後は知り合いのつてで、大阪松竹少女歌劇団に顔を出し、戦後に歌劇が駐留軍で慰問公園を行う際には、通訳を務めていたそうです。
兄・真一さんについて
ジャニー喜多川さんの兄の真一さんは、アメリカの名門校で有名なカリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業しています。
大学卒業後は、宇宙船関連の航空機メーカーでエンジニアとして働き、後にアメリカ宇宙局でアポロの計画に携わっていたようです。
しかし1980年代に50代半ばで真一さんは死去されています。
ジャニーズのはじまり
ジャニー喜多川さんは、朝鮮戦争での懲役を経て、再び日本に帰国。
1960年頃に近所の少年30名ほどを集め、野球チームを作り、ジャニー喜多川さんはコーチを務めます。
アメリカ時代の愛称だった「ジャニー」から、少年野球チームを「ジャニーズ」と名付けました。
ジャニーズ事務所設立
そして1962年に野球チームのメンバー4人と一緒に初代「ジャニーズ」を結成。
その後1675年に正式に「ジャニーズ事務所」として法人を立ち上げ、現在に至りました。
野球チームのコーチを経て、芸能関係の道を進んだのですね。
創業者一族が権力を握っていた?
ジャニー喜多川さんが亡くなるまで、ジャニーズ事務所の株主はジャニー喜多川さんとメリーさんの2人だけでした。
ジャニー喜多川さんは、Jr.に誰を起用し、どうデビューさせるかの権限を持ち、メリーさんは事務所の経営面を握っていたそうです。
藤島ジュリー景子さんについて
藤島ジュリー景子さんは、作家の藤島泰輔さんとメリーさんの間に1966年に誕生。
姉であるメリーさんの娘ですので、ジャニー喜多川さんとっては姪にあたります。
ジュリーさんは、6歳で芸能界デビューをし、女優として活躍していました。
中学は元麻布にあるインターナショナルスクールに通い、卒業後はアメリカに3年間留学しています。大学は日本に戻り、英語力を活かして上智大学に進学しています。
社長に就任
大学卒業後は、フジテレビに数年勤務しますが、その後は“家業”である、ジャニーズ事務所に務めています。
そしてその後は、関連会社であるレコードレーベル「ジャニーズ・エンタテイメント」「J storm」の社長を歴任。嵐やTOKIOといった人気グループを育て、2019年ジャニー喜多川さんが死去後、ジャニーズ事務所の社長に就任しました。
同族経営
ジャニー喜多川さんと母親であるメリーさんが死去後、ジュリーさんがジャニーズ事務所の株を100%保有し、その上代表取締役社長を務めています。
特定の会社を特定の一族が支配・経営していることを“同族経営”と言い、商法上は会社の所有権(=株主)と経営者(=役員)と別であるべきと考えられています。
喜多川家が握っていた株
ジャニーズ事務所は創業時から、喜多川家が株を100%所持し、経営していました。そのため、今回の問題が起こったのではないか?とも言われています。
最後に
ジャニー喜多川さんの性加害問題を受け、姪であるジュリーさんが退任することが発表されました。
その後任に喜多川家ではない、東山紀之さんが就任することが発表されています。
長い間、同族経営を続けていた喜多川一族。
喜多川一族が離れ、今後どのようにジャニーズ事務所が立て直されるのか、見守っていきたいと思います。