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ジェンダーレス・Xジェンダーとは?これからの時代の性のあり方を解説

ジェンダーレス・Xジェンダーとは?これからの時代の性のあり方を解説

LGBTQ問題が顕在化しはじめて数年。最近では、芸能界からもジェンダーマイノリティーをカミングアウトする人が増えてきたり、ジェンダーを明確に区別しない考え方が広まってきているように思います。そんな社会で、今後ますます多様化が受け入れられることになるであろう、性のあり方。男女のボーダーラインを超え、自分で自覚している性別を名乗る人、手術をして生まれ変わる人もいれば、そもそも性別という枠にとらわれずに生きていくという選択肢もあるんです。あなたにとって「性別」とは何ですか?これからの性の考え方について、もう一度振り返ってみましょう!

目次

いろいろな性のあり方を見てみよう

【ジェンダーレス】

ジェンダーレスとは、簡単に言うと「男女の境界線をなくし、区別せずに考える」ことをいいます。まず、ジェンダーという言葉ですが、これは生物学上で表す「性別(英語で言うとセックス)」とは違い、あくまで社会的・文化的に形成される性別のこと。男性らしさや女性らしさ、またそれに基づく職業やファッション、髪型、価値観に行動…これらのすべてが、ジェンダーと深く結びついています。それをすべてなくし、男性だからこうあるべき、女性だからこうあるべきという偏った考え方をしない、という意味合いで、ジェンダーレスという言葉が用いられるようになりました。現代ではその考えのもと、ジェンダーに関係なくファッションを楽しむ人などを、「あの人はジェンダーレスだ」というふうに表現されるようになりましたね。

【トランスジェンダー】

トランスジェンダーは、生物学的な性別と性自認が相違している人のことをいいます。身体は男性だけれど性自認は女性、またその逆もあり。一昔前までは「性同一性障害」と呼ばれ、あの有名なドラマシリーズ『金八先生』で上戸彩さんが熱演した生徒が、その特徴を持っていましたね。現代では、実際の性別と性自認が合っていないことを「障害」と呼ぶことに異論を唱える考え方が広まり、LGBTQに含まれる「T:トランスジェンダー」として浸透していきました。

【ゲイ・レズビアン】

LGBTQの中でももっとも有名なのは、ゲイやレズビアン。同性を恋愛対象として見る特徴のある、セクシュアルマイノリティーのことです。一般社会でも、芸能界でも、ゲイやレズビアンの人は増えてきています。いや、増えてきているというより、そうであるとカミングアウトしやすくなってきているのかもしれません。最近では、一家心中を図った歌舞伎役者の市川猿之助さんがゲイだったことが報じられたほか、タレント・ぺこさんとおしどり夫婦として有名だったりゅうちぇるさんが、「やっぱり男性が好き」といって離婚したニュースも、記憶に新しいですよね。

【バイセクシャル】

バイセクシャルは、性自認がどちらであろうと、男性・女性の両方を恋愛対象として見る人のこと。芸能界で言うと、お笑い芸人のカズレーザーさんや鳥居みゆきさん、壇蜜さんなどが、バイセクシャルであることを告白しましたね。

【Xジェンダー】

Xジェンダーとは、男性にも女性にも属さない「第3の性」をいいます。Xジェンダーの中にも4種類のカテゴリがあり、その人によって違ってくるそう。

  • 中性:自らの性別が、男性と女性の中間にある人
  • 両性:自らの性別が、男性と女性の両方を兼ね備えている人
  • 無性:自らの性別が、男性・女性どちらにも当てはまらない人
  • 不定性:自らの性別や性自認が流動的な人

【ノンバイナリー】

そして、前述のXジェンダーととてもよく似た性の考え方として、歌手の宇多田ヒカルさんなどもカミングアウトしている「ノンバイナリー」。これは、性自認のみだけでなく見た目や服装など、まわりから見たときの性のあり方についても「X」とする考え方。Xジェンダーは、あくまで「性自認」のみが男女の枠組みにとらわれないのに対し、ノンバイナリーは「性自認」だけでなく「男性らしく振舞う」「女性らしい言葉遣い」という性表現に対しても、中間地点に所属するといわれています。

【クエスチョニング】

そして、こちらもXジェンダー・ノンバイナリーとよく似たジェンダー表現。クエスチョニングといって、名前の通りまだ「?」マークがついている状態をいいます。自分の性自認や性的指向がまだ分からない、決まっていない人のことをいいます。Xジェンダーに含まれる場合もありますが、前述の通りXジェンダーには4つのカテゴリがありますね。その4つにも該当しない、「男になるか女になるかまだ決めかねている」人を指すのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?このほかにも、セックスとジェンダーは一致していますが男装・女装が趣味という人もいたりして、その考えは実に様々で奥深いもの。現代ではカコジョなんていう新たなタイプも出てきているんですよ。カコジョとは、写真加工アプリを駆使して可愛い女子になるという趣味のある男性のこと。実際にメイクをしなくても、アプリで可愛い女の子風メイクや髪型を楽しむことができるんです!「ストレート」と呼ばれる、異性を好きになる人たちは、一般的には「普通の性的指向」といわれることがあります。しかし、これからはその「普通はこうだ」という考え自体を改め、すべての人が自由な恋愛を楽しめる世界になったら、より明るく素敵な人間関係に出会えることもあるでしょう。

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